白馬の夏は意外と暑い?避暑地のリアルと服装対策を紹介

長野観光

長野県の白馬村といえば、夏でも涼しい「避暑地」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?ところが実際に訪れてみると、「意外と暑い…!」と感じる日も。実は白馬村の中でも、標高やロケーションによって気温や体感は大きく変わるんです。

本記事では、白馬の夏の気温事情や他の避暑地との比較を交えながら、暑さの理由と快適に過ごすための服装・持ち物の工夫を紹介します。白馬旅行を予定している方は、ぜひ旅行準備の参考にしてください。

白馬の夏は意外と暑い?気温の傾向をチェック

白馬村の標高はおおよそ700〜800m。夏は涼しいと思われがちですが、白馬は山岳に囲まれた盆地に位置しており、全体としては冷涼な気候が特徴です。ただし、日中は気温が25〜28℃まで上がることもあり、直射日光が強く感じられる場面も少なくありません。

特に7月中旬から8月中旬にかけては、風が弱く、体感として「暑い」と感じる日も増えてきます。一方で、朝晩は気温が18℃前後まで下がり、涼しさを感じられる時間帯もあります。

寒暖差が激しいのも白馬の夏の特徴。服装での調整が非常に重要です。

軽井沢・上高地と比べて白馬はどう?避暑地比較で見えてくる違い

避暑地といえば、軽井沢や上高地も有名ですよね。実はそれぞれのエリアで標高と気温に違いがあります。(上高地のデータは直接の観測所がないため、近隣の松本観測所のデータを基に、標高差を考慮して推定)

このように比較すると、白馬は避暑地とはいえ、日中の気温はやや高めです。特に軽井沢や上高地に比べて標高が低いため、暑さを感じやすい傾向にあります。

地域標高平均気温(7〜8月)
白馬約700〜800m約25〜28℃(日中)
軽井沢約1,000m約22〜25℃(日中)
上高地約1,500m約20〜22℃(日中)

更に詳しく、軽井沢・白馬・上高地という、長野県を代表する避暑地3か所の過去5年間(2020〜2024年)の平均気温を、5〜8月にかけて比較してみたところ、それぞれに明確な特徴があることが分かりました。

中でも白馬は、7〜8月の最高気温が28〜29℃と、避暑地としては意外に暑い日も多いのが特徴です。一方で最低気温は軽井沢と同等、もしくはやや高めで、1日の寒暖差が大きいという気候傾向が見られます。

平均最低気温(℃)平均最高気温(℃)
軽井沢白馬上高地軽井沢白馬上高地
20205月77.26.219.120.616.2
6月11.812.611.62224.120.5
7月16.216.915.625.528.325
8月1717.516.426.52925.6
20215月6.97.1619.220.316
6月11.912.411.422.223.720.3
7月16.316.715.425.827.824.8
8月17.117.316.226.728.525.4
20225月6.76.95.8192015.8
6月11.812.111.22223.520.1
7月16.216.315.225.527.524.6
8月17171626.528.325.2
20235月6.86.85.919.520.215.9
6月1212.311.322.323.820.2
7月16.516.515.32627.924.7
8月17.217.216.126.828.725.3
20245月6.575.719.320.515.7
6月12.212.511.122.52420
7月16.816.815.126.528.224.5
8月17.517.515.9272925.1

このため、「白馬=避暑地なのに思ったより暑い」と感じる旅行者が多いのも納得です。ただし、都市部と比較すれば白馬の空気は澄み、日陰や風の通り道も多いため、体感的には十分に過ごしやすい環境といえるでしょう。

服装・持ち物で暑さ対策!白馬の夏を快適に歩く工夫

白馬での夏観光は、服装選びと持ち物がとても重要です。以下のようにシーン別に準備しておくと快適に過ごせます。

朝晩の街歩き:

  • 長袖シャツや薄手の羽織もの
  • 日が沈むと気温が下がるため防寒を意識

日中の観光:

  • 吸汗速乾の半袖Tシャツ
  • 通気性の高いパンツやスカート
  • 日焼け止め、帽子、サングラス

ハイキングやアウトドア:

  • ラッシュガードや長袖UVウェア
  • 虫除けスプレーや冷却タオル

朝晩と日中の寒暖差に対応できる服装がベストです。

白馬内でも涼しいスポット紹介|白馬岩岳マウンテンリゾート

同じ白馬村内でも、標高の高い場所に行けば一気に涼しくなることもあります。今回はおすすめのスポットとして白馬岩岳マウンテンリゾートをご紹介します。

標高1,289mの山頂エリアまでゴンドラでアクセスできる白馬岩岳マウンテンリゾート。下界よりも5℃以上気温が低い日もあり、真夏でも爽やかな風が吹き抜けます。

駐車場近くに乗り場のあるゴンドラ「ノア」で一気に登ると、大自然が広がるできるエリアのひとつです。ゴンドラ内から眺める、グリーンシーズンの緑豊かな景色も素敵な風景です。

HAKUBA MOUNTAIN HARBORから望む絶景と心地よい風

テラスに広がる北アルプスの大パノラマを目の前に、涼やかな風が吹き抜ける場所。それが「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」。その魅力は何といっても、遮るもののない絶景と爽快な空気感です。特に早朝や夕方は気温も下がり、まさに天然の避暑地といえるスポットです。

絶景テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」では、アルプスの大パノラマを眺めながらカフェタイムを楽しめるのも魅力。風通しもよく、避暑にはぴったりです。

森の中で味わう癒しとアクティビティ

山頂エリアには森に囲まれた遊歩道やベンチも点在しており、木陰での休憩や森林浴が楽しめます。自然の中で深呼吸するだけでリフレッシュできる、そんな贅沢な時間を過ごせるのがこのエリアの魅力。

山頂エリアから少し降ると、マウンテンカートや乗馬、ブランコ、キャンプまで幅広くアクティビティを楽しむ事のできるエリアもあります。

THE CITY BAKERYで楽しむグルメとひと休み

絶景テラスの横にある「THE CITY BAKERY」では、焼きたてパンを使ったフードメニューと冷たいドリンクが楽しめます。ここで景色を眺めながらひと休みするだけでも、暑さを忘れるひとときに。

白馬 THE CITY BAKERY

羊たちにも出会える癒やしの空間

また、白馬マウンテンハーバー周辺では可愛らしい羊が放牧されていることも。草を食べる姿にほっこりしながら、標高の高さと自然の豊かさを感じられます。

まとめ|白馬の夏は「標高」と「服装」で乗り切ろう

白馬は避暑地として有名ですが、日中の気温は思いのほか高くなる日もあります。

しかし、標高の高いスポットへ移動すればぐっと涼しくなり、快適に過ごせる場所も多数。

朝晩と日中の寒暖差に合わせた服装と、暑さ対策グッズをうまく活用すれば、白馬の夏をより快適に楽しめます。

「白馬=涼しい」と過信せず、現地の気温をしっかり把握したうえで準備万端で出かけましょう。

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